上越食品衛生協会高田支部(新潟県)と直江津支部(同)が、大幅縮小となった観桜会の打開策としてパンフレットを作成・配布
新型コロナウイルスの影響で大幅縮小となった新潟県上越市の「第95回高田城址公園観桜会」に関連して、地元の飲食店などで構成する上越食品衛生協会高田支部、直江津支部は、桜の見どころマップや飲食店情報が掲載されたパンフレットを作成し、高田城址公園内の観桜会本部に設置する方針を固めた。3月31日に1万部のパンフレットを完成させ、市外・県外からの花見客に対し、地元飲食店をPRする予定。
同観桜会は市などが6日、露店の無出店やイベントの中止を発表。新型コロナウイルスの影響で、同市内の飲食店では宴会のキャンセルなどすでに損害も出ている中、イベント中止は地元飲食店にとって痛手となる。そこで、協会加盟店のオーナーが打開策として提案し、同協会の長谷川好一高田支部長が即決断。3月10日に同協会高田支部、直江津支部加盟店へパンフレット作成について知らせた。加盟店の飲食店は約300店舗あり、長谷川支部長によると、100店舗くらいは参加するのではないかという。
パンフレットは見開き1枚で、表が高田城址公園内の桜の見どころマップ、中面は高田地区、直江津地区など4エリアに分けて、飲食店のリストを掲載する予定。同観桜会に訪れる主に市外・県外客を対象に地元飲食店への誘客を狙う。掲載料は無料。印刷費用は同協会の積立金を充てる。
今月10日ころに新型コロナウイルスの予防を啓発するため、加盟店へ手洗いの方法を図説したポスターも配布した。長谷川支部長は「飲食店は保健所の指導を受けており、食品衛生責任者を置いている。日ごろから手洗いの徹底や店舗を清潔に保っているので、安心して来店してもらいたい」と話している。