新潟市で新たに感染経路が不明なコロナ感染者2名

新潟県内の新型コロナウイルス感染者の相関図(3月15日午後1時時点)

新潟市は14日、これまでの濃厚接触者ではなく現時点で感染経路がわからない新型コロナウイルス感染者2名(14、15例目感染者)を確認したと発表した。感染経路がわかっていない感染者は10例目感染者を含め3名となる。また、新潟市内の感染者は14名、県内の感染者は15名となった。

14例目感染者は新潟市南区在住の40歳代男性会社員。帰国者・接触者相談センターに相談があり、帰国者接触者外来を受診、PCR検査を行った結果、陽性と判明した。4日以上発熱があったことから、13日深夜に市内の協力病院に入院したが、現在熱は下がっているという。なお7〜9例目の感染者が勤めていた会社(第一建設工業株式会社)を訪問していたことは確認されているが、これら感染者と直接接触があったかは確認が取れていないという。市は感染経路について、予断を持たず会社(第一建設工業株式会社)外での感染可能性を含めて調査を進めるとした。

15例目感染者は新潟市東区在住の80歳代無職。3月8日に発熱があって、かかりつけ医を受診したが、熱が下がらず原因もわからなかったことから、以前、新潟市民病院で治療した病気との関連を調べるため、昨日、同病院の外来(陰圧室のある外来)を受診し、そのまま入院。PCR検査の結果、陽性と判明した。現在も熱があるほか、CT検査の結果、肺に影(肺炎の症状)があったという。なお15例目感染者が病院内で通行した場所などの消毒は済んでいる。

2人の行動歴、海外渡航歴については現在調査中。

一方、市中感染が起こっているかどうかの氏の認識については、「後になって、この時点で市中感染が起こっていたという分析はできるが、今の時点では起こっているとは言えない」と話していた。

詳細について説明する新潟市の野島晶子保健衛生部長

11、12例目の患者(母子)の行動歴も公表

このほか、市は、9例目の感染者(中央区、30代男性、会社員)の濃厚接触者で同居家族に当たる11、12例目の患者(母子)の行動歴を公表。

11例目の感染者(中央区、30代女性、無職)は10日、保健所から9例目の感染者の濃厚接触者であると連絡を受けた。11日に発熱などの症状はなかったが、同居家族(乳幼児)に発熱の症状があったためPCR検査を実施し、翌12日に陽性が判明し、新潟市民病院に入院した。

12例目の感染者(中央区、10歳未満で乳幼児の男性)は9日に37度台の発熱の症状があり、10日にも37度台の発熱や鼻水などの症状がみられ、同日に保健所から9例目の患者の濃厚接触者であると連絡を受けた。11日に鼻水の症状があり、PCR検査を実施し、翌12日に陽性が判明し新潟市民病院に入院した。

また、合わせて公表された、各感染者の濃厚接触者数に関する変更点としては、現在聞き取りを進めている13例目の感染者(中央区、30代女性、会社員)の濃厚接触者数が17人から29人増えたものの、いずれも市から本人への連絡が済んでいるという。今日判明した14,15例目の感染者の濃厚接触者については現在調査中だという。

14日に判明したPCR検査の状況については、計24件のうち、濃厚接触者分10件が10件とも陰性。一般分(医療機関から問い合わせを受け実施)14件のうち2件が陽性、12件が陰性であった。このほか、退院に向けた検査が2件で、いずれも陰性だった(これまでの累計は7件だという)。

中原八一市長

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