ダイワテックが、電気工事が不要の「ソーラーシステムハウス」を阿賀野バイパスの工事現場に納入

阿賀野バイパスの建設現場に設置された電気工事が不要の仮設ハウス「ソーラーシステムハウス」

電気工事が不要の仮設ハウス「ソーラーシステムハウス」の製造・レンタルなどを手がける株式会社ダイワテック(名古屋市)は、阿賀野バイパス(水原バイパス)の建設工事を始める株式会社坂詰組(阿賀野市)に「ソーラーシステムハウス」をレンタルすることとなり、16日午前、建設現場にハウスを納品した。坂詰組では今年12月まで、阿賀野バイパス(阿賀野士百地地区)の建設を行うという。

ダイワテックは太陽光パネルを搭載した仮設ハウスの先駆けで、この分野では大きなシェアを持っている。また仮設ハウスのほか、バクテリアにより排出物を分解する衛生的で限りなく無臭な「快適トイレ」(上水道がない場所でも設置可能)などの商品も取り揃えている。

このうち、太陽光パネルを搭載した仮設ハウス「ソーラーハウス」は、太陽光パネルと蓄電池が装備し、一般的に2週間ほどかかる電気工事が不要で、すぐに利用することができる。発電機を使って発電する場合と比べても、燃料費がかからないほか、騒音が出ないため住宅街などの密集地などにも設置しやすいメリットがある。標準仕様で、エアコン、ブラインド、床カーペットが完備されているほか、ハウス内の回線を利用してインターネットも使用できる。広さは4坪という。

室内

上写真は16日に納品となったソーラーハウスと同タイプの使用例

国土交通省の新技術NETISに登録されたこともあり、建設現場などの事務所、休憩室などに使われることが多い。また、イベント開催時の事務室・救護室、災害発生時の仮設住宅など幅広い用途で使われている。「1日だけのイベントでの利用もできます」(同社)。さらに、新潟市内のある病院で、仮設ハウスを新型コロナウイルス外来室に利用しているが、こうした用途にも使うことができる。

このほか、これまでに静岡県を始め、全国29自治体と災害協定を締結していて、2018年9月に発生した北海道胆振東部地震では千歳市がハウスを借りて、充電スポットとして活用したという。

一方、新潟では今年2月に新潟市東区に営業所を開設したほか、今後は、適地が見つかれば、ハウスを保管するヤードも開設するという。「これまで新潟でハウスのレンタルがあるときは、愛知県から運んでいたが、ヤードが開設されれば、現場までハウスを運送するコストを3分の1程度に抑えることができるようになる」と同社では話す。

ソーラーハウス外観

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