リリー(新潟市東区)が、新型コロナウイルス対策にも有効な使い捨てカーテンを全国販売
3月、新潟市東区の株式会社リリーが、新型コロナウイルス対策に有効な「ディスポ不織布防炎カーテン」の全国販売を始めた。
同製品の使用が想定されているのは、主に医療機関の病室や診察室、介護施設など。即座に思い浮かべられるのは診察室内や、病室の入院患者のベッドを囲うカーテンだが、通常使われているこれらのカーテンは基本、汚れたらまた洗って使うクリーニング式のものだ。
一方、リリーが販売するカーテンの「ディスポ」とは、「使い捨て」の意味。汚れたカーテンは洗って使うのではなく、廃棄して新しいものに取り換える。クリーニング式のカーテンだと洗っても落ちない汚れがどうしても残ったり、衛生的にも不安がある。また病院では、ウイルスを持った患者の対応をするにあたり、院内感染を防ぐためにもカーテンはすぐ交換したいというニーズがあったという。
そこで開発された同製品は、不織布(ポリエステル100%)を使った。クリーニング式に比べ見た目は少し薄いとのことだが、消防法にも完全に対応しており、防炎性能も高い。また薄いとはいっても、透けない程度に工夫はしてある。
リリーの相場一明社長によると、製品の開発が始まったのは今から5年前。それから3年を要して初めて、新潟県内での納入が始まったとのことだ。ただ納入後も、施設によってカーテンのレールや規格に違いがあることが判明。改良に改良を重ね、ようやくどの施設にも対応できる準備が整ったことから、正式に全国販売することになった。
もちろん同製品は、新型コロナウイルス対策としても有効。「今回の新型コロナウイルス対策としては、カーテンを交換した方が良いと考えるため、医療用廃棄物として廃棄するにも使い捨て素材の方が廃棄しやすいメリットがあると考えています」(相場社長)とのことだ。
色は黄色とピンクの2色展開で、全国の医療機関への販売を進めていく。また婦人科外来用の目隠し用や、介護施設等の需要も見込めることから、販売を拡大していく予定だという。
【株式会社リリー】
本社/新潟市東区豊3-3-48
代表者/代表取締役社長 相場一明
Webサイト/http://www.lily.co.jp/company/
パンフレット