新潟県上越市のうみがたりが新メニュー導入でレストランを強化
上越市の上越市立水族館うみがたり(櫻健太郎館長)は新メニューの導入などレストラン分野を強化する。レストランでは、同館が日本一の飼育数を誇るマゼランペンギンにちなみ、その一大生息地であるアルゼンチン共和国の料理を提供。櫻館長は「開業2年目であることから、今後はレストランをPRする」と話している。
同館は旧市立水族館の敷地内に建て替え、2018年6月にオープンした。指定管理者は横浜・八景島シーパラダイスなどを展開する横浜八景島が同市の旧市立水族館の時から行っている。レストランの名前はレストランテロスクエントスデルマールで、主にアルゼンチン料理を提供する。神奈川県横浜市内の業者が同市内に現地法人を作り、その会社が運営している。レストランは水族館に入らなくても入店できるスタイルになっており、オープン当初から単独でも事業として成立するようにと考えられた。
櫻館長によると、長野県からの観光客が多いことから開業前には海鮮料理を検討していたが、同館の役割は地域活性もあるため、周辺の直江津地区に回遊するようあえて海鮮料理を取りやめたという経緯があると。
メニューはカツレツが人気で、ほかにパスタもある。地産地消を意識しており、メイドイン上越の野菜や雪室野菜を積極的に使用している。今後は新メニューの導入を推進する。
また、2月下旬から貸し切りをスタートした。同館ではパーティーや懇親会に使ってほしいとしている。
年間入館者数は計画を達成
1年目の入館者数は市の計画の60万人の1.5倍となる約90万人となった。1年目の好調要因は市民の期待感が大きかったことに加えて、指定管理者である横浜八景島のプロモーションノウハウを生かし、オープン日時などを段階的に公開したこともあるという。
また今年6月で丸2年となる。2年目は反動があるため1年目と比べて落ち込むのが業界の常と言われる中、2年目も市の計画の48万人をクリアできる見通しだ。