新型コロナ感染者1名が、新潟市で新たに確認

説明を行う新潟市

新潟市は20日、新型コロナウイルス感染患者が新たに1名確認されたと発表した。市内24例目(県内25例目)の感染者であり、江南区在住の30歳代女性(日本国籍、市内にある医療機関職員=医師ではない)。3月16日に判明した17例目(中央区在住の30歳代女性、山潟保育園の保育士)の濃厚接触者。

24例目の感染者の詳細な行動歴や濃厚接触者は現在調査中で、症状としては重症ではなく県立新発田病院に入院予定だという。市は17例目の感染者との接触など詳細について、「接触場所や一緒にいた方も把握できている」として、17例目と24例目の感染者が知人同士であり、少人数グループでの集まりの時に一緒だったという以上の公表を控えた。

新潟県内の新型コロナウイルス感染者の相関図(3月20日午後1時時点)

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一方、新潟市民病院に入院中の患者1名が重症化し、熱こそ37度台であるものの、呼吸器に酸素を直接送り込む必要があるとの判断で現在、挿管による呼吸器管理を行っているという。

また、市によれば昨日、入院していた感染者のうち1名が退院したという。患者の増加ペース次第で今後、陽性が判明した人でも入院ではなく自宅療養を検討する目途について問われると、市は「実際に無症候性あるいは症状がない陽性の方が自宅にいるとなると、これを原因とする周囲からの差別偏見につながるおそれもある。自宅療養はあくまで最後の手段。病院で賄えるうちは賄っていきたい」と説明した。

さらに、19日の専門家会議や他の自治体の3連休の対応を踏まえての認識を問われると、新潟市内では派生した小規模のクラスターこそあるものの、濃厚接触者を含めて概ね把握しているとしつつ、「新潟大学大学院の齋藤玲子教授(公衆衛生学)から、『全くつながりのない未知の感染者数が増えているのか、横ばいなのか、減っているのかがポイント。この点、新潟市は未知の感染者が増えている状況にはない』とのお話をいただいている。大阪や兵庫のように往来を制限する状況ではないと思っている」と、市は説明した。

これからシーズンを迎える花見について、市は「花見自体は屋外の行事であり、これ自体は感染リスクが高いととらえていない。ただ、大人数で集まり、近距離で酒を飲んで大声で語り合うと(集団感染の)3条件に当てはまらないだろうかと気を付けたうえで開催いただきたい」と説明した。

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