有名編集者の箕輪氏が上越市で無観客講演、ユーチューブでライブ配信実施
新潟県上越市の上越青年会議所は20日夕、「熱狂からブランドは生まれる」と題して、幻冬舎編集者の箕輪厚介さんの講演会を同市の高田世界館にて無観客で行い、ユーチューブでライブ配信した。当初は同市で観客を入れて開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響でユーチューブでのライブ配信となった。ライブ配信は約250人が視聴していた。
箕輪氏は東京生まれ、早稲田大学卒。編集者として、見城徹「たった一人の熱狂」、堀江貴文「多動力」や落合陽一「日本再興戦略」などベストセラーを連発している。
同日の講演は高田世界館の舞台上で、上越青年会議所のメンバーからの質問に答える形で進められた。箕輪氏はパーカーにジャージーのパンツというリラックスした装いで登場した。
箕輪氏は新卒で出版社の双葉社に入社。その後、幻冬舎に転職して編集者として本づくりに入るが、本が売れないという現実を見て、「その無力感がダサいと思った」と話した。本を売るためにはSNSだと考え、最初は堀江貴文氏などのインフルエンサーにどうやったらリツイートしてもらうかを考えていたという。
そのうち、自分がインフルエンサーになろうと考えた。現在、SNSのフォロワーは19万人いる。
「強烈に自分が好きなことと、客観的な2人が自分の中にいてその往復の回数が大事だ」と語った。また、「インフルエンサーの気持ちになること。他社の気持ちになればすべての仕事の70%は解決すると思う。相手の靴を履くということだ。ダメな営業マンは自分の売り込みばかりやってしまう」と話した。
また、ブランドについて、「ブランドとは自分がこれだけは守りたいと思うこだわりがあり、それが1周回って好きな人が出てくる。ファンづくりとは実は逆になる。俺は何か挑戦している人しか本を作らない。自分は何をやりたいか。譲れないものは何か。それがブランドになっていく」と話した。
最後に箕輪氏は、今年は大きな話題の本を2つ出すと明言した。具体的な内容は伏せたが、自身も身辺調査を受ける可能性もあるほどリスクがあると話した。