長岡の新型コロナ感染患者、10日以降に福岡や東京に出張
新潟県は、昨日(21日)に新型コロナウイルスに感染した長岡市の患者(30歳代男性)の行動歴などについて明らかにした。
男性は県内26例目感染患者で、家族経営の会社で働いているという。
3月10日から11日にかけて福岡に出張し、11日には東京へ移動(※マスク着用、福岡までと、福岡からの移動手段は調査中)。
11日から12日まで東京に出張している(※マスク着用、新幹線の自由席利用)。
その後、15日に東京へ日帰り出張(※マスク着用、新幹線の自由席利用)。また15日(時間帯は不明)に悪寒、関節痛の症状が出たという。
その後、16日から17日まで東京に出張している(※マスク着用、新幹線の自由席利用)。
17日には38度台の熱があり、A医療機関を受診(この日から、会社を休むとともに、家族も含めた他人と接しないよう別室で自宅療養)。
19日には発熱と咳が継続したほか、下痢の症状があったことからA医療機関に電話で相談、主治医が新型コロナ感染の疑いがあると判断し長岡保健帰国者・接触者相談センターに連絡。また男性は、電話相談の後、熱が下がらないことに不安を感じ、B医療機関を受診し、インフルエンザ検査で陰性となっている)。
20日に帰国者・接触者外来を受診し、PCR検査のため検体を採取。21日陽性と判明。長岡市赤十字病院に入院した。
22日は38度台の熱、咳、下痢の症状があるという。
県では、「15日の発症と考えてよい。決め付けるわけにはいかないが、県外で感染した可能性が高い」としている。なお、男性は10日以前に大阪などにも行っていたが、クラスター感染の場となったライブハウスには足を運んでいないという。
濃厚接触者は18名
一方、現時点で把握している男性の濃厚接触者は、家族、職場、医療関係者など18名(すべて県内在住)。
すべてPCR検査を行う予定で、すでに8名は検査を終えて陰性となっている。残りの10名も順調に検査が終われば、明日中(23日中)にも結果が判明する。
なお新幹線については、男性本人の話によると、コロナ感染拡大に伴って空席が目立ち、いずれも乗車時も前後左右に乗客はいなかったという。
また、東京出張の際、男性は父親と出張することが多いというが、3月10日以降の東京出張の時、父親と行動を共にしていたかどうかは現在確認中。