新潟県上越市の地域協議会で2区が定員超過、3度目の選任投票へ
任期満了となった新潟県上越市の地域協議会委員の募集が3月22日午後5時で締め切られ、全28区中、板倉区と三和区で定員を超過した。これにより、上越市議会議員選挙と同日の4月26日に住民による選任投票が行われることになった。4年前も高田区が選任投票となっており、今回が制度導入して15年間で3度目。
今回は板倉が定員14人に対し、応募が16人、三和区が定員14人に対し、応募が15人だった。そのほか、うち12区が定員と同数、うち14区が定員に達しなかった。公募の結果、応募者数が委員の定数を超えたときは、住民による選任投票を行い、同市長がその結果を尊重して委員を選任する。応募者数が定数を超えなかったときは、まず応募者の中から委員を選任し、その上で定数に達するまで応募資格のある人の中から委員を選任する。
同市では2005年の市町村合併を機に、自主自立のまちを実現していくための仕組みとして「地域自治区制度」を導入し、市内全域に28の地域自治区を設置。各地域自治区には、身近な地域の課題について、さまざまな立場の住民がより良い解決策を導き出すために話し合いを行う「地域協議会」が設けられている。今回、現在の地域協議会委員が任期満了となることから、新たな委員を3月9日から3月22日まで募集していた。任期は2020年4月29日から2024年4月28日までの4年間。
同市の中部まちづくりセンターによると、区によっては締め切り直前で辞退し、選任投票をさけるケースもあるといい、今回のように選任投票となるのは珍しいという。