佐渡汽船の万代島ターミナル(新潟市)に大型の金属レリーフが登場

佐渡彩景(縦4m×横7m)

大型陶板・金属レリーフ「佐渡彩景」が24日、佐渡汽船新潟港万代島ターミナルに登場した。

このレリーフは縦4メートル、横7メートルに及ぶ作品。公益財団法人「日本交通文化協会(東京都千代田区)」が、佐渡汽船(新潟県佐渡市)の協力や一般財団法人「日本宝くじ協会(東京都千代田区)」の社会貢献広報事業の助成を受けて製作、今日から公開し、常設展示した格好だ。日本交通文化協会は佐渡彩景を含めこれまで計543作品を制作した実績がある。

佐渡彩景には、佐渡市出身の世界的な金工作家で、東京藝術大学前学長の宮田亮平氏が原画・監修を務めた。さらに、陶板の中をいきいきと泳ぐ金属製のイルカは、宮田氏が自ら手掛けたものだ。宮田氏によれば、自身の芸術家としての「原点」とは、藝大受験のため佐渡汽船に乗り、佐渡島から新潟に向かう時に見たイルカに惹かれたことだという。

原画・監修・製作(一部)は佐渡出身で世界的金工作家の宮田亮平氏が務めた

 

また、陶板レリーフは、パブリックアート作品の創造拠点である「クレアーレ熱海ゆがわら工房(静岡県熱海市)」の職人など8名で製作したもの。佐渡彩景の陶板に描かれた風情は、古くからの伝統芸能である鬼太鼓や観光客などに人気のたらい舟、海運業の中心となった北前船、歴史的価値の高い佐渡金山、日本を象徴する鳥と称されるトキ、美しい自然風景などで、佐渡の文化や歴史、自然を最大限に表現したという。

そして、作品の中央部には船室の窓を思わせる穴を開けており、佐渡の魅力が詰まった風情の中に、あたかも自身が溶け込んでいるような姿を収めることができるといった仕掛けも施されている。

なお、宮田氏が日本交通文化協会で原画や監修、製作を務める作品は今回で16作品目、新潟県内では6作品目となる。

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