自宅で酒の陣?!オンラインショップ「にいがた酒いちばん」が誕生

新型コロナウイルス禍の巣ごもり需要を背景に、酒類の家庭消費が増加している。自宅にいながら新潟の日本酒を気軽に飲み比べしてもらいたい」と、飲み比べセットを中心としたオンラインショップ「にいがた酒いちばん」が誕生した。手掛けたのは、新潟県阿賀野市の物販・観光をPRするサイト「ごずっちょねっと」を運営していた株式会社WIN-WIN(新潟県阿賀野市)。酒どころ新潟ならではの日本酒を主とし、取り扱い銘柄を全県に広げた。

同社代表取締役COO今井結衣氏は「これまで運営してきたごずっちょねっとでは、地元阿賀野市に特化してきましたが、新潟には良い酒蔵が沢山あるので、もっと幅広く知ってもらいたいです。」と語る。「にいがた酒いちばん」のショップ名には、県外の方に新潟のお酒を知ってもらう1番最初の存在になりたい、全国の中で新潟の特産品が1番に輝いてほしいという思いが込められている。

今井代表がこだわったのは、日本酒を新潟県の地域ごとに選別し、異なる蔵元の銘柄が堪能できるセット商品。「沢山ありすぎてどれを選んで良いのか、どれが自分の好みなのか迷われる方が多いので、地域による味の違いなどを感じながら楽しんでいただきたいです。」と話す。酒蔵数全国一を誇る新潟県には現在89の蔵元があり、総銘柄数は数百を優に超える。また、新潟県は全国で5番目に大きな面積を持つ県である。県内地域は上越、中越、下越、佐渡の4つに分けられ、それぞれの風土や食文化によって日本酒の傾向も異なる。そのため、数多くある中から、地域の中で代表する銘柄を同社がピックアップし、「にいがた酒いちばん」ならではの飲み比べセットが誕生した。

※酒造数(国税庁 清酒製造業の概要平成30年調査分「企業数の推移 都道府県別」より)

一部の注目商品を紹介する。

 

新潟県一周セット

まさに、新潟県全エリアの酒蔵から選りすぐりの8本が集結した、至福のセット。各蔵の魅力をしっかりと感じることができるので、日本酒ビギナーにも玄人にも満足度が高いラインナップとなっている。総じて「淡麗辛口」が特徴とされる新潟県の日本酒の中でも、地域ごとの違いを堪能でき、まさに夢の揃い踏みだ。

 

上越エリアセット

ヒスイ海岸や高田城など自然と歴史が散りばめられた上越エリアからはこちらの4本。
加賀の井(糸魚川市)酒造の純米吟醸「加賀の井」は、淡麗でやや旨辛口。バランスが良く食事におすすめ。鮎正宗酒造(妙高市)の特別本醸造「鮎正宗」は、キレとコク、やわらかな旨味が楽しめる。君の井酒造(妙高市)の大吟醸「君の井」は、果実を思わせる香りと繊細で優しい旨みのある酒。妙高酒造(上越市)の純米大吟醸 「妙高山 越淡麗」は、新潟の酒米・越淡麗だけで作った酒。濃密な香りと味。

 

中越エリアセット

長岡大花火や湯沢温泉スキー場など一年を通して多くの観光客が訪れる中越エリアからはこちらの3本。
青木酒造(南魚沼市)の純米酒「鶴齢」は、冷、常温、ぬる燗と幅広く楽しめる酒質で、やさしい味わい。白瀧酒造(南魚沼郡湯沢町)の純米吟醸「上善如水」は、華やかな香りとすっきりとした味わい。やや辛口。朝日酒造(長岡市)の特別本醸造「朝日山 千寿盃」は淡麗辛口。すっきりとした口当たりと穏やかなふくらみを兼ね備えた酒質。

 

下越エリアセット

県庁所在地である新潟市を含む下越エリアセットからはこちらの3本。
菊水酒造(新発田市)の「菊水しぼりたて生原酒」は、火入れも割り水もしていないため、フレッシュでフルーティーな味わいと芳醇なコクが楽しめる。麒麟山酒造(東蒲原郡阿賀町)の「伝統辛口」は新潟を代表する淡麗辛口。キレが良く飲み飽きない味わい。大洋酒造(村上市)の特別純米酒「大洋盛」は、純米酒特有のクセを抑え、その特長である酸味が酒の味を引き締めている。

 

佐渡地方セット

世界遺産推薦候補に選定された、日本中が注目のエリア、佐渡。その中でも大吟醸のみをセットに。天領盃酒造の大吟醸「冴」は、越淡麗と五百万石を使用し、バランスがよく飲みやすい。北雪酒造の大吟醸「北雪」は、冷酒がおすすめ。大吟醸ならではの芳香と繊細な味が特徴。尾畑酒造の大吟醸「真野鶴」は、淡麗でフレッシュな飲み口。爽やかなリンゴのような香りが特徴。

 

にいがた純米大吟醸セット

地域別とは違い、消費者の嗜好に合わせたラインナップも。こちらは、日本酒最高ランクの純米大吟醸だけをセットにした豪華な5本セット。
菊水酒造(新発田市)の純米大吟醸「酒米菊水 原酒」は、洗練された奥深い香りとまろやかな米の旨味が心地いい。菊水でしか出せない風味。越後鶴亀(新潟市)の純米大吟醸「真野鶴 実来」は、名前の如く実りの到来を感じるほど芳ばしく爽やかな味わい。尾畑酒造(佐渡市)の純米大吟醸「妙高山 越淡麗」は、飲み口はさらり、後味はふくよかな蔵元渾身の酒。妙高酒造(上越市)の純米大吟醸「君の井 山廃」は、やわらかな香りと奥行きのある深くなめらかな旨味。君の井酒造(妙高市)の純米大吟醸「越後鶴亀 超特醸」は、フレッシュな香りとゴージャスな旨味。飲み込んだ後、涼やかな酸とともに消えてゆく余韻が楽しめる。

「今はご自宅で新潟の日本酒を楽しんでいただいて、コロナが落ち着いたら、お気に入りの酒蔵や周辺の観光スポットを目指して新潟にご旅行にいらしてほしいですね」と今井代表。今後は女性や家族層向けに、新潟の酒蔵が出すリキュールや甘酒の各セットの販売も予定している。酒蔵数日本一を誇る新潟生まれのオンラインショップだからこそできる、多彩な飲み比べセットに今後も注目したい。

 

本記事は株式会社WIN-WINの提供によるものです

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