新型コロナウイルスPCR検査結果を誤って伝達するミスが発生、新潟県保健環境科学研究所が謝罪
新潟県保健環境科学研究所は15日、新型コロナウイルスPCR検査の結果を本来「陽性」のところを「陰性」と伝達してしまうミスが発生したと発表し謝罪した。新潟県保健環境科学研究所の野沢倫所長より、ミス発生の経緯と原因および再発防止について説明が行われた。
新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者としてPCR検査を行ったところ、判定結果が「陽性」だったにも関わらず、「陰性」として検査者に伝わってしまう人為的ミスが発生した。
PCR検査は12日に実施された。13日に県保健環境科学研究所にてPCR検査結果の判明結果が一覧で出てくる中で、この検査対象者1人分の陽性結果を見落とし、「陰性」として保健所へ伝達してしまった。同日、保管所からも検査対象者へ「陰性」と伝えられたもの。
14日に県保健環境科学研究所にて報告書作成のため、データを再度確認したところ誤りを発見。同日夕方頃、検査対象者および家族へ謝罪したうえ、正しい検査結果を伝えるとともに、今後同居家族の検査等を実施するという。
誤って「陰性」と伝えられた検査対象者は、濃厚接触者として自宅待機中であったため、伝達ミスによる接触の増加はなかったものとみている。
県保健環境科学研究所はミスの原因について、本来2人で行うチェック作業を1人で行ったためミスが発生したと説明。見落としのミスが発生した日は日曜日だったため、平日の人員より担当する人数が少なかった。通常休日は4人体制で行っていたが、この日は3人で業務が行われていたという。
再発防止について県保健環境科学研究所の野沢倫所長は「本来の基本であるダブルチェックが行われなかったため、ミスが起こりました。休日においても複数人によるチェックが出来る体制を整備し、今後このようなことが無いよう、再発防止に努めてまいります」と話し謝罪した。