新型コロナ対策、新潟市がPCR検査機器を増設
新潟市は26日、PCR検査機器2台を増設。新潟市保健衛生研究所(新潟市西区)に設置した。これにより、新型コロナウイルスの検査に関して現在1回当たり最大30検体までの体制だったところを、3台で最大90検体分まで検査できるようになった。
新たに設置されたPCR検査機器2台は今日、陽性・陰性の正確な検査結果が得られるかといった試運転を経て、明日27日から稼働可能な状態となる。このPCR検査機器は通常、前処理を行った検体をセットし、稼働し始めてから約2時間から2時間半ほどで結果がわかる。この間、機器内では温度を上下させ、徐々にウイルスの遺伝子を増幅させる形で検査を行う。この温度を上下させる工程は計45サイクル行われ、この間に変化が認められず、グラフが上昇しなければ陰性となる。
研究所としてはこれまでPCR検査機器を2台保有しており、このうち1台は設置から10年以上経過しているため、1台のみを新型コロナウイルスの検査に充てていた。今回の増設により、これまでのペースで新型コロナウイルスの検査を行いながら、このほかの検体が急遽持ち込まれたり、この他の感染症の検査にも余裕を持って対応できるようになった格好だ。