船舶用内燃機関部品や自動車用部品などを製造する株式会社春口鉄工所(新潟県柏崎市)が弁護士一任、負債総額は1億8,230万円
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、船舶用内燃機関部品や自動車用部品などを製造する株式会社春口鉄工所(新潟県柏崎市、資本金2,500万円、春口一也社長)が14日付で貼紙を出し、事後処理を星野徹弁護士(高野・星野法律事務所、新潟県長岡市)に一任した。負債総額は、1億8,230万円。
春口鉄工所は、船舶用内燃機関部品を主体に、工作機械部品、建設部品、油圧空圧機器部品、特殊車両用部品などの製造もてがけ、2007年2月期は3億8,187万円の売上高を計上していた。
しかし、カーボンオフ政策決定後、船舶用内燃機燃料について急激な変更が進み、これに対応できず、2021年2月期の売上高は1億3,286万円にとどまり、2,504万円の赤字計上で財務内容も2,291万円の債務超過となっていた。また、2021年7月から代表者が入院し、従業員が大量に退職した結果、事業継続が困難となり、今回の事態に至った。今後は任意整理による清算を予定している。