新潟県の委託業者がPCR検査結果を誤って通知していたことが判明
新潟県は15日、県のワクチン・検査パッケージ等PCR検査所の上越会場において、県が運営を委託している業者が検査結果を誤通知していたと発表した。県から委託を受けていた木下グループPCR検査センター(株式会社コロナ検査センター、東京都新宿区)が、陽性であった受検者に対し、検査結果が確定する前に誤って陰性とメール通知をしていたもの。
受検者がPCR検査を実施した日については、個人の特定につながる可能性があるとして非公開。検査後の9日夕方頃に業者から受検者に対し電子メールにて「陰性」と通知されたものの、翌10日の夕方頃に再度この業者から「陽性」という結果のメールが届いた。
それを受け、受検者が14日に業者に問い合わせたところ、陽性が正しいとの回答があり、その後受検者から保健所に連絡があり問題が発覚。保健所は同日中に受検者の健康観察や行動履歴などの疫学調査を実施し、受検者が感染拡大につながる行動はとっていなかったことを確認した。15日に業者による調査で誤通知が事実であることを確認し、県医療調整本部に報告された。
誤送信の原因は、業者内において再検査中だったにもかかわらず、誤った検査結果(陰性)を通知システムに登録してしまったため発生。再検査後に正しい検査結果(陽性)を登録し、受検者に再度通知メールが届くこととなった。なお、システムの登録作業は1人で行われていたという。
新潟県は受験者に謝罪。業者に対しては、システム登録にあたっては複数人でチェックするなどの再発防止の徹底を指導したという。
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