新潟の食の魅力をテーマに高校生とオーナーシェフが考案したオリジナルメニューが1日限定で登場
新潟県在住の中高生が、「新潟の食の魅力を考え発信する」をテーマに、SUZU GROUPオーナーシェフとして多数の飲食店を経営・プロデュースしている鈴木将シェフと、オリジナルメニュー「NewGATAプレート」を考案し、29日、新潟駅構内にあるTABI BAR&CAFEで限定40食を販売している。主催はNPO法人みらいずworksで、TABI BAR&CAFÉ、JR東日本新潟支社が協力。
当初、TABI BAR&CAFEで1日限りの「NewGATA 食彩キッチン」を開いて、皿に盛り付けた「NewGATAプレート」(50食限定)を楽しんでもらう予定だったが、新型コロナ感染症拡大防止の観点から、テイクアウト用の弁当に切り替えた。それでも、中高校生たちは、マスクを着用しながら、自分たちで考案したオリジナルメニューを来店客に熱心に説明し、販売していた。
一方、この企画は、NPO法人みらいずworksが主催する中高生中心の探求ラボ「SPiRAL」活動として行われている。新潟市と長岡市に在住する4名の中高生に、6名の大学生がスタッフとして加わり、今年1月中旬から活動を始め、太田農園(新潟市西区)での収穫体験や、試作品づくり、生産者への取材活動などを通じて、オリジナルメニューを練り上げてきた。
そのオリジナルメニューには、太田農園のカブ、新潟市北区の鈴木英明さんが作った無農薬米、雪室熟成豚・雪室じゃがいも、笠島のエゴ、魚野川産のカジカ(カジカスープ)を食材に使用。新潟の山、川、海が揃い、細長く広がる新潟県の多様な食材を使用している。
食材の説明をしてくれた国際情報高校2年生の浦部琳之介さんによると、無農薬栽培は、農薬の影響で動植物が減ってしまう田んぼに比べ、「様々な動植物が暮らせるメリットがある」という。また、エゴは海藻で、笠島では通常のエゴのほか、夏エゴ、味付けエゴなどにして食べるという。今回のメニューでは、味付けエゴとして出されていて、「醤油と砂糖を加えている」そうだ。また、じゃがいもは、温度1〜2度と湿度95%の雪室の中で半年間熟成させ、糖度を2倍に高めているという。このほか、一つ一つの食材について丁寧に説明していた。