新潟大学(新潟市西区)とクラウドファンディング運営のREADYFOR株式会社(東京都)が寄付金・研究費用獲得を目的とした業務提携を開始
国立大学法人新潟大学(新潟市西区)と国内最大級のクラウドファンディングサービスREADYFORを運営するREADYFOR株式会社(東京都)はこのほど、研究費用等獲得を目的としたクラウドファンディング活用に関する業務提携を締結し、17日には、締結後初となるクラウドファンディングプロジェクトを4件同時公開した。
大学を取り巻く環境が日々変わっていく中、さらなる教育・研究・社会貢献の活性化のために、国からの運営費交付金や競争的資金に加えて、様々な形での資金獲得が重要になってきている。
クラウドファンディングを活用することで、各研究室の活動や大学の設備投資などに対する「外部資金・寄付金の獲得の機会」が拡がることになる。READYFORは、これまでに大学によるプロジェクトを約300件公開し、総額約13億円の支援金を集めた実績があり、同社が業務提携を結んだ大学は、新潟大学で41校目となる。
公開されたプロジェクトの1つ目は、「心臓病の患者さんのより快適な生活へ。新潟県の医療者の学びを支えたい」というプロジェクトで、実行者は新潟大学大学院医歯学総合研究科の猪又孝元循環器内科学分野教授、同大同分野の藤木伸也助教。
形式は「寄付金控除型/All or Nothing形式」となる。All or Nothing形式は、期間内に集まった寄付総額が目標金額に到達した場合にのみ、実行者が寄付金を受け取れる仕組みのこと。目標金額は540万円。
公開期間は17日9時から4月15日23時まで。資金使途は心臓リハビリテーション指導士人材育成費用となる。
2つ目は、「歯科治療での医療事故を防ぐ。救急対応時の教育映像の普及にご協力を」というプロジェクトで、実行者は新潟大学大学院医歯学総合研究科の瀬尾憲司歯科麻酔学分野教授。
形式は「寄付金控除型/All or Nothing形式」で、目標金額は1,050万円。公開期間は17日9時から4月15日23時まで。資金使途は映像作成費用となっている。
3つ目は、「パーキンソン病の病態解明を目指して、アフリカメダカを使った研究を」というプロジェクトで、実行者は新潟大学の松井秀彰脳研究所教授。
形式は「寄付金控除型/All or Nothing形式」で、目標金額は500万円。公開期間は17日9時から4月15日23時まで。資金使途は、研究に用いる試薬、魚の飼育、チューブなどの消耗品、データ解析の外注費となる。
4つ目は、「新潟大学から日本酒研究の世界的拠点を生む 日本酒学プロジェクト」で、実行者は新潟大学日本酒学センターの鈴木一史センター長(教授)。
形式は「寄付金控除型/All or Nothing形式」で、目標金額は600万円。公開期間は17日9時から4月15日23時。
資金使途は小型プラント設置費用などとなる。