新型コロナ対応策、新潟県にサージカルマスクが相次いで届く

新型コロナウイルス感染症対応策として、新潟県にサージカルマスクが相次いで到着している。新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策の第2弾に基づき国が購入したサージカルマスク1500万枚のうち、30日午前、30万6千枚が届いた。さらに、新潟県と友好県省提携をしている中国・黒龍江省が、新潟県にサージカルマスクを寄贈、30日午後、段ボール箱16箱、計5万枚のマスクが届いた。

国から届いたサージカルマスクは4月以降、新潟県内の感染症指定医療機関及び帰国者・接触者外来設置医療機関(以下、「感染症指定医療機関等」とする)や、確定患者受け入れ医療機関のほか、この他の病院、診療所、歯科診療所、薬局に対して約30万4千枚を配布するという。

中国・黒龍江省から寄贈されたサージカルマスク5万枚

新潟県は3月に入り、2度にわたり新型コロナウイルス感染症対応策として県内医療機関にサージカルマスクを配布している。2日には、県備蓄品の中から感染症指定医療機関等に対し、約13万3千枚を配布した。さらに、19日にも、国の省庁備蓄品250万枚の中から新潟県に配分された約5万2千枚に県備蓄品4千枚を加えた約5万6千枚を、感染症指定医療機関等及び確定患者受け入れ医療機関に対し配布している。30日朝時点で県が備蓄するサージカルマスクは3万2千枚だったが、ここに、国と黒竜江省から届いた分が加わり計38万8千枚となった。

 

黒龍江省から寄贈されたサージカルマスク(手前)と国から届いたサージカルマスク(奥)

また、黒龍江省から寄贈されたサージカルマスクは新潟県での新型コロナウイルスの発生を受け、同省から医療用防疫用品の支援申し出があり、県からサージカルマスクの支援を要請したもので、医療機関用として県で備蓄するという。これ以前に黒龍江省からの支援の申し出を受け、新潟県は2月、防護服385着とゴーグル1500個を寄贈している。

取材に応じた新潟県福祉保健部の阿部健博医務薬事課長は、「県内の医療機関からマスクの調達が困難になっているとの声をいただいている。4月以降、感染症指定医療機関などマスクが不足している各医療機関に配布したい」と話した。また、新潟県知事政策局の伊野智彦国際課長は「黒龍江省から『共に風雨に耐えよう』とのメッセージをいただいた。互いに協力しこの難局を乗り切ることが重要だ」と話した。

 

新潟県の阿部健博医務薬事課長(左)と、伊野智彦国際課長(右)

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