新潟警察署が3,500万円の特殊詐欺(オレオレ詐欺)被害の届出を受理

新潟警察署

新潟警察署は18日、特殊詐欺(オレオレ詐欺)被害の届出を受理し、現在、捜査中である。

被害者は、新潟市中央区居住の80歳代女性。18日午前10時ころから同日14時30分ころまでに現金3,500万円をだまし取られる被害にあった。

被害状況は、18日10時ころ、被害者女性の自宅固定電話に、東京に住む長男を名乗る男性から、「俺だけど今病院にいる。同僚のコバヤシさんと車でお客さんのところへ行く途中、血を吐いてしまい、群馬の病院で検査したら喉に腫瘍ができていた。ガンでないが、身内に咽頭がんになった人がいるとなりやすい」などと言われた。

その後も、長男を名乗る男から何度も電話があり、「病院にお金を払いにいって財布と携帯電話をなくした。病院の守衛から見つかったと連絡がきたが、財布の中身がなくなっていた。財布にはお客さんから預かったカードが入っており、お客さんにお金を払わないと大変なことになる。お母さん、家にお金いくらある」などと言われ、「3,500万円ある」と伝えると、これから同僚と2人で取りに行くと言われた。

正午ころになって、同僚のコバヤシを名乗る男性から電話で、「新潟に向かっている途中、息子さんが吐血し、救急車で三条市内の病院に向かっている」などと言われた。

その後、電話を替わった長男を名乗る男性から、「コバヤシさんと病院に行くことになり、コバヤシさんの倅がお金を取りに行ってくれるようになった。大学生だから車で行く。救急隊から、乾燥すると喉に悪いので病院に着くまで電話で話を続けるように言われたから、このまま電話を切らないでほしい。お金は、現金とわからないよう100万円ずつ分けて封筒に入れて、封をして紙袋に入れてくれ」などと言われた。

14時30分ころ、コバヤシの息子を名乗る20歳代くらいの男性が自宅に来たことから、準備しておいた自宅にあった現金3,500万円を入れた紙袋を玄関先で渡した。

15時頃、コバヤシを名乗る男性から、「これから息子さんが検査を受ける。検査で何もなかったら私が送ります」などの電話が来たのを最後に連絡がなくなったため、18時頃、被害者女性の息子の嫁の携帯電話に電話して詐欺に遭ったことに気づき、110番通報したもの。

現金をだまし取った男性の体型、服装などは次の通り。年齢20歳代、体型中肉、身長180センチくらい、頭髪短髪、白色ジャンパー様上衣、黒色ズボン、白マスク、白っぽいキャップ帽。

新潟警察署は、「お金に関する電話がかかってきたら、必ず家族に相談してほしい。また、家族間で合言葉を設定しておくことも必要だ」と話していた。

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