新潟県三条市の長野工業が、破産手続開始

三条市の長野工業株式会社(三条市島田2-8-25、資本金3,600万円、従業員10名)が3月26日、新潟地裁三条支部より破産手続開始決定を受けた。同社は2月21日付で事業を停止、事後処理を弁護士に一任し、3月13日に破産申立を行っていた。

東京商工リサーチ新潟支店によると、負債総額は2億円。長野工業は昭和初期創業の工具卸売会社で、1968年に法人化。プロ向けの各種作業工具や電動工具等のほか、刃物やチップソー、エアホース等の自社オリジナル製品も手掛け、全国の金物業者に販売していた。

しかし小口販売先が多かった中で、同社の商品は大手ホームセンターなどの出店に押されていった。また販売先の倒産や廃業も相次いだことで、業績は低迷。2007年8月期には7億5,354万円を計上していた売上も、2019年8月期には4億6,800万円にまで減少し、赤字決算も続いていたという。

多数の商品を扱っていたことによる在庫負担と、借入金に依存した状態も重くのしかかった。事業回復の見通しが立たず、資金繰りも限界に達したことで事業を停止。破産申立の準備に入っていた。

長野工業の破産管財人には、齋藤貴介弁護士(弁護士法人北辰法律事務所県央事務所、電話0256-47-1230)が選任されている。

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