新潟市がパートナーシップ宣誓書受領証第1号を交付
新潟市パートナーシップ宣誓制度に基づいて、新潟市は2日、パートナーシップ宣誓書受領証を市内の性的マイノリティのカップルに初めて交付した。この制度は、性的志向や性自認にも関わらず、誰もがその人らしさを認められ、尊重される社会を作るため、本年4月1日から開始したもので、本州日本海側では初の導入となる。
受領証を交付されたのは新潟市在住のカナさん(30代・バイセクシュアル)とマイさん(30代・レズビアン)の2名で(両名とも仮名)、4月2日は両名が付き合い始めてから7年目の記念日に当たる。両名はパートナーシップ宣誓書に署名した後、市民生活部長からパートナーシップ宣誓書受領証とパートナーシップ宣誓書受領カードが手渡された。
交付後に取材に応じたカナさんは「まだ実感がわきませんが、皆さんにおめでとうございますと言葉をかけていただき、とても嬉しいことだなと感じています」と話した。また、マイさんは「私たちは、既に一般的に言う夫婦として暮らしていたので、ようやく自分たちの安心できるものを手にできたなと感じています」と話した。
新潟市パートナーシップ宣誓制度に今後期待することとして、カナさんは「新潟市民の皆様に、市内にも性的マイノリティの方がいることを理解いただき、これが当たり前のことと知ってほしいと思っています。また、当事者の方にはこれをきっかけに、私たちもこうした制度を利用できるという、安心感を持っていただけたらと思っています」と話した。