救う会新潟などが新潟県の花角英世知事に要望書
救う会新潟(髙橋正会長)、大澤孝司さんと再会を果たす会(平岡一郎会長)、曽我さん母娘を救う会(臼木優会長)、中村三奈子さんをさがす会(金井英雄会長)の関係者が2日、新潟県の花角英世知事を訪れ、拉致問題に関する要望書を手渡した。
その要望書には、日朝首脳会談を早急に開催し全ての拉致被害者の早期帰国を実現するよう政府に働きかけて欲しいこと、県内各地で啓発活動などを行なって幅広く拉致への関心と理解が深まる取り組みを行って欲しいことなどが盛り込まれている。
救う会新潟の髙橋会長は、「コロナ問題が大変な時期で、拉致問題が風化する可能性があることから要望した。新潟県の知事は『北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会』の会長代行であり、新潟県は事務局もしているので、国に対し発言力がある」と述べた。その上で、「上越の観桜会で署名を行う予定だったが、中止せざるを得なくなった。非常に危機感を持っている。国民の関心が低下すると、北朝鮮が大したことないと捉える。また、(拉致被害者の有本恵子さんのお母さん(有本嘉代子さん)がなくなるなど家族も高齢化もしている。国に積極的な対応をしていただかなければならないことを知事に申し上げた」などと話していた。
大澤孝司さんの兄である大澤昭一さんは、特定失踪者を全国に認識してもらうために出版された書籍「『ただいま』も言えない『おかえり』も言えない」(特定失踪者家族会)などについて語っていた。
中村三奈子さんの母親である中村クニさんは、特定失踪者の問題がいかに待っている家族にとっても辛い問題であるかを語った。また、4月7日に空港で韓国に行く人たちにチラシを配布する予定だったが欠航でできなくなるなど、今後の活動への不安を語っていた。
臼木優会長は、曽我ひとみさんが帰国して以降、何一つ拉致が解決しないということで焦りがあることや、コロナ問題で署名活動がなかなかできないが、署名活動を通じて、政府を動かし、拉致問題が1日でも早く解決するよう活動していきたいことなどを話していた。