洋館をイメージ、モダンで明るく 村上市大町の洋品店「一貫屋」が改修
町屋の中にブルーグリーンひときわ
村上市大町の洋品店「一貫屋」がこのほど、市の「歴史まちづくり事業」(国の交付金活用)による店舗改修工事がほぼ完成し、5月の連休明けのオープンを目指している。
同店は、1955(昭和30)年ころ、先代店主が上片町にあった一貫屋本店から中心市街地の大町に分店として開業。約65年間、洋服や学生服の販売で地域住民に親しまれてきた。
改修は、同市南町の増田建設が施工。外観は大町で一般的な黒塗りに再建する町屋風建物に反し、昭和初期のイメージを念頭に設計された洋風建築で、全面シックなブルーグリーンで仕上げた。
正面は市の市産材を使用し、入り口を挟んで両サイドに大型のショウウィンドウを設置。二階部分には3つの洋窓を設け、モダンなアール型のひさしも施した。両側面は同色のトタンを前面に張り、屋根は銀黒色の三州瓦で引き締めた。
同店店主は「町屋の中で、目を引く明るい洋館のイメージに仕上がった。このまちづくり事業を機に多くの人たちでにぎわうことを願っている」と話していた。
村上新聞2020年4月5日号