市内29、30例目の新型コロナ感染症患者の行動歴など、市が説明
市内29、30例目(県内34,35例目)の新型コロナウイルス感染症患者の行動歴などについて、市が説明会を開いた。
市内29例目の新型コロナウイルス感染症患者(20代女性、学生)は25日に咳やだるさといった症状があり、28日にチェコから帰国した。この後、30日に新潟市の帰国者・接触者相談センターに相談、2日にPCR検査を実施し、3日に陽性が確認され、市内の協力病院に入院した。
新潟市によれば、市内29例目の新型コロナウイルス感染症患者の住民票は県外の実家にあり、家族のうち1人が新潟市に住んでいるという。この感染症患者は大学に通っている間、都内アパートに居住していたが、2月に長期留学のためアパート引き払っていた。この後、2か月間チェコに滞在し、新型コロナウイルス感染症拡大を受け、大学から帰国指示が出て、大学の学生らと共に帰国したという。帰国後、成田空港から新潟までは、家族が運転する自家用車で新潟市に移動した。濃厚接触者である家族1人には既にPCR検査を実施し、陰性だという。
市内30例目の新型コロナウイルス感染症患者(江南区、60代女性、無職)は3月13日からずっと咳が続いており、30日にR医療機関を受診。ここで肺炎像が認められ、4月2日にPCR検査を実施し、3日に陽性が確認され市民病院に入院。R医療機関のスタッフや家族、親戚などにPCR検査を行ったがいずれも陰性だという。
このほかの感染症患者について、重傷者1名の容態に変化はなく、発熱が認められる人は2人で、この他の軽症者に特に変化ないという。6日までに退院した人は16人となり、14人が現在入院中。
新潟市によれば、7日判明分のPCR検査は計54件で全て陰性だった。このうち、49件が濃厚接触者ではない一般分の検査であり、市内の医療機関で感染の疑いがあると医師が判断して、PCR検査を依頼するケースが増えているという。
また、緊急事態宣言が7日に出る見通しであることを受け、新潟市は「緊急事態宣言が出された後、東京など感染が拡大している地域から新潟に帰省される方について、海外から帰国される方同様、2週間程度、不要不急の外出を控えていただくとともに、自身や家族を含めた健康観察を行い、症状が出たらすぐに帰国者・接触者相談センターにご連絡いただきたい」と注意を促した