JAPAN TSUBAME I.D.Cでグランプリなどを受賞した新潟県企業が花角知事を表敬訪問
ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクール(JAPAN TSUBAME I.D.C)2020でグランプリを受賞したササゲ工業(長岡市)の捧大作常務取締役をはじめ受賞企業の代表らが9日、新潟県の花角英世知事を表敬訪問し、受賞を報告するとともに受賞製品を披露した。表敬訪問には、桜井甚一県議会議員や鈴木力燕市長など同市関係者も同席した。
グランプリである経済産業大臣賞を受賞したササゲ工業の捧大作常務取締役は、ステンレス製の日本酒ボトルを紹介した。この日本酒ボトルは飲み終わったらまたお酒を入れて繰り返し使用することができる。近年注目されているサスティナブル、つまりはリサイクルするときに生じるエネルギーをも極力削減するといった観点から生まれた製品だ。
この製品の利用方法としては、ササゲ工業に協力する吉乃川(長岡市)でお酒入りのボトルを購入し、飲み終わったらボトルを返送し、お酒を詰め替えてもらう。かつての「通い徳利」と呼ばれていた文化を現代に再現したサービスだ。販売スタートはもう間もなくだという。
準グランプリである経済産業省製造産業局長賞を受賞したワクイ(燕市)の涌井義弘代表取締役社長は、折り畳み式の宅配ボックスを紹介した。この宅配ボックスは薄く折りたたんだ状態から簡単に展開でき、2リットルペットボトルを12本収納できるほどの広さがあり、防水構造で中の荷物が濡れる心配もないという。
この後も各社から受賞製品の紹介が行われ、花角知事は一つ一つ製品を手に取って使い心地を確かめ、どの製品もアイディアに溢れ、時代のトレンドをとらえている点などを評価した。
表敬訪問後、ぶら下がりに応じたササゲ工業の捧大作常務取締役は、「異業種同士で、新潟県の強みがあるものを持ち寄って新潟らしい新製品を作り、全国や世界に発信したいとの思いで取り組みました」と製品への思いを語った。
ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクールは、金属洋食器や金属ハウスウェア等のデザインの高度化と振興を図るために、昭和52年度から毎年開催されており、今回が43回目となる。
【表敬訪問した受賞企業の詳細】
ササゲ工業(長岡市)/グランプリ 経済産業大臣賞 日本酒ボトル
ワクイ(燕市)/準グランプリ 経済産業省製造産業局長賞 宅配ボックス
富田刃物(燕市)/準グランプリ 中小企業庁長官賞 Re LEISURE KNIFE with HOLSTER
曙産業(燕市)/優秀賞 関東経済産業局長賞 コーヒーサーバーストロン750 2WAY-ドリッパーセット
トーダイ(燕市物流センター)/優秀賞 新潟県知事賞 玄美KAKUシリーズ
カンダ(燕市)/審査委員特別賞 メタル丼キング厚口ツヤ消仕様
タマハシ(燕市)/審査委員特別賞 碧 銀古美18-8ステンレスW構造タンブラー
燕三条キッチン研究所(燕市)/審査委員特別賞 ホットサンドソロ
ヨシカワ(弥彦村)/審査委員特別賞 Sosog funnel