市内31例目新型コロナ患者の行動歴などについて、市が説明

野島晶子保健衛生部長と、樋口健志危機管理監

新潟市は10日、市内31例目の新型コロナウイルス感染症患者(江南区、20代女性、会社員)の新たに判明した行動歴などについて、説明会を開いた。

市内31例目の新型コロナウイルス感染症患者は、4月1日及び3日に民間遊戯施設(ラウンドワンスタジアム新潟店の2階音楽ゲームコーナー)で複数のゲームを利用。4日に市外の温泉施設を利用した。職場には3日まで出社し、4日以降は休んでいたという。このうち、民間遊戯施設の詳細な利用状況については、市が9日夜にホームページや防災メールなどで公表した。現段階で市の保健所に利用者から相談は来ていないという。

市は民間遊戯施設の施設名を公表した理由について、「この場で感染したというわけではなく、あくまで感染させる可能性がある期間に利用し、不特定多数の方と接する可能性があったため、市民の皆さまに広く呼びかけた」と話した。ただ、31例目患者の感染経路については現段階でまだ判明していないという。

この後、この患者は4日夜に38度台の発熱、5日に38~39度台の発熱と倦怠感があり、この症状が7日まで続いた。5日に帰国者・接触者相談センターに相談し、この際にはもう少し様子を見ることとなった。この後、7日に再度同相談センターに相談した後、市内のS医療機関を受診して検体を採取し、PCR検査を実施。8日に陽性が判明した。濃厚接触者は現段階で、会社の同僚や家族、温泉施設を共に利用した人など7名。

野島晶子保健衛生部長は、「新型コロナウイルスが感染可能性の強いウイルスであるとますます分かってきた。この中で、感染された方が行動歴をしっかりとお話してくださり、また感染された方の利用先である施設の方々が協力くださることに非常に感謝している。ひとたび感染されると、利用先の施設や職場の同僚、ご家族などに感染の可能性を含め様々な調査が行われ、本人も含めて行動が制限される。市民の皆さまには、これからのご自身の行動について今しかできないことなのか、しっかりと考えて行動いただきたい」と改めて新潟市民に向けて注意を促した。

【市が公表した31例目患者の民間遊戯施設の利用状況】
利用エリア/ラウンドワンスタジアム新潟店2階の音楽ゲームコーナー。
4月1日(水)午後7時から午後8時
4月3日(金)午後7時30分から午後11時30分

※市では、この日時に施設を利用していた人で約2週間以内に、37.5度以上の熱が4日以上続き(高齢者や基礎疾患のある人は2日程度)、強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある人は、帰国者・接触者相談センター(025-212-8194)に相談するよう呼び掛けている。

新潟市ホームページ/https://www.city.niigata.lg.jp/iryo/kenko/yobou_kansen/kansen/coronavirus-shisetsu.html
同店は既に4月4日土曜日から5月6日水曜日まで休業している。

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