新潟市の野中組が破産申請の準備
新潟市の野中組(新潟市東区中興野2-16、資本金1,000万円、従業員8名)が、13日に事業を停止。事後処理を弁護士に一任し、破産申請の準備に入った。
東京商工リサーチ新潟支店によると、負債総額は約5,700万円(うち金融債務約4,000万円)。1956年創業で、1962年に設立された同社は、化学メーカーのプラント保守工事を主な事業とし、大手先からの受注も得て安定した営業基盤を持っていた。ピーク時の完工高は、2008年4月期の2億6,584万円。
しかしその後、同社の工場稼働は縮小し、かつ5年ほど前の一部製品の生産停止により、受注はさらに減少。近年の完工高は9,000万円にまで縮小していた。大幅赤字と債務超過の状態にも陥っていたという。
後継者も不在であり、事業回復の見通しも立たない中、資金繰りも限界に。事業の継続を断念した。
野中組の事後処理は、五十嵐広明弁護士(伊津良治法律事務所、電話025-228-0740)に一任されている。