新潟県上越市のえちごトキめき鉄道が直江津駅に自習室を開設
新潟県上越市のえちごトキめき鉄道は、直江津駅構内の待合室を改装した高校生対象の自習室を開設している。同社は4月1日から運賃の値上げを実施、利用者へ還元する一環として今回の開設となった。今後、直江津駅の反応を見ながら、高田駅への開設も検討する。
同社は4月1日付けで通常運賃を30%値上げ(定期券は15%)した。これまで5年間JR時代と同じ運賃だったが、経営再建の意味などから今回値上げに踏み切った。それに伴い利用者へのサービスを充実する必要があり、まずはできることから始めようと同社の鳥塚亮社長が考案。従来あった待合室を改装し、利用者として多い高校生を対象にした自習室4月1日から開設することになった。
15日の取材時には2人の男子高校生がノートパソコンを持ち込み勉強をしていた。室内にはホワイトボードのほか、24席の椅子、12口の電源口がある。ただし、Wi-Fiはないため、今後設置を検討する。また、高田駅には高校が多いため、今後自習室の開設も検討していく。
同社の涌井清司総務課長は「現在、県立高校は休校だが、直江津の学校だけではなく、勉強したいという高校生はぜひ利用してほしい」と話している。