新潟医療福祉大学(新潟市北区)とトッパン・フォームズ株式会社(東京都港区)が、月経リズムによる体温変化と人の神経機能に関する共同研究を開始
学校法人新潟総合学園新潟医療祉大学(新潟市北区)とトッパン・フォームズ株式会社(東京都港区)は28日、「月経周期による体温変化と人の神経機能に関する研究」をテーマにした共同研究を2021年12月1日より開始したと発表した。
この共同研究では、女性特有の生体リズムによる心身や行動特性の変化を可視化し、生体リズムに合った行動変容を可能にすることで、女性特有の社会的課題を解決する糸口をつかみ、女性がさらに活躍できる社会の実現に繋げていくことが目的。
現在、体温および女性ホルモン濃度の変動から月経周期の把握をするとともに、ストレスに関連する自律神経活動や手指の細かい動作に関わる神経活動の変化を調べているという。
新潟医療福祉大学の佐藤研究室では、月経周期と運動を学習する能力の関係性などの研究を行っている。最終的には共同研究で得た知見をもとに、スマートフォン上で誰でも簡単に心身状態の把握や注意事項を確認できるアプリケーションへと発展させることを想定している。
この研究は、トッパン・フォームズが提供するヘルスケアデバイスとアプリケーションの「わたしの温度」を使用。被験者30人の月経周期に関するデータと、女性の技能や行動に関する佐藤研究室の研究知見を掛け合わせることで、行動特性などが月経周期によってどのように変化するかを確認する。さらに変化の原因について神経科学の視点から明らかにすることで、月経周期による女性のパフォーマンス変化を可視化するという。