創明工芸(新潟県燕市)が、剣道防具も丸洗い可能な自動洗濯機を開発
燕市で金属加工業を営む株式会社創明工芸が、「難洗濯品」を洗える自動洗濯機を開発した。既に東京都内のモニター店にて使用され、同製品を使ったウェットクリーニングの普及活動も展開されているという。
主流の洗濯機が洗濯物を水流で回して洗うのに対し、「はごろも」と名付けられた同製品は、洗濯物を止めた状態で水流が「はごろもをまとうように」回転し、汚れを洗浄していく。これにより、従来クリーニング業者では行えなかった剣道防具なども、自動で洗濯できるようになった。
東京ではモニターとなるクリーニング事業者1店舗で、普及のための講習や洗い方の研修も行われているが、創明工芸では新型コロナウイルスの感染拡大の最中、さらに同製品が世の中に活用されるべく、燕市の敷地内で無料貸し出しも実施。クリーニング店で取り扱わない家庭内及び生活関連用品などを持ち込めば、スタッフのレクチャーを受けながら洗濯できる。ただし操作は簡単で、これまでに剣道防具の他、床に敷いたパネルカーペットや革ジャン、獣毛衣類(ウール、カシミヤ、アンゴラ、ウサギの毛皮など)を洗った実績がある。
なお、「はごろも」によって9年間洗えなかったパネルカーペットを洗うことができた、燕市のある保育園からは、「白がきわだって、鮮やかになった。肌ざわりがとても良い。」との感想をもらったという。
価格は、洗浄槽と濯ぎ槽セットで250万円。問い合わせは株式会社創明工芸、電話0256-93-8639まで。