新型コロナ対策、長岡市の葵高等学院がオンライン授業を新たに展開

オンライン授業のテスト接続、ZOOMを活用

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を受け、新潟県内でも県立学校が15日から5月6日まで休校となるなど、学生を取り巻く学習環境が日々厳しさを増している。

こうした中、通信制高等学校の連携施設である葵高等学院(長岡市)では16日から、同学院のオリジナルシステムやYouTube、ZOOMなどを活用したオンライン授業の取り組みを開始した。

葵高等学院は通学・通信両方のコースを有し、通信制高等学校の高校卒業資格を取得するための学習カリキュラムなどを提供している。生徒たちは卒業後、県内外の企業に就職又は大学に進学しているという。さらに、同学院では様々な理由から不登校となった高校生が復帰できるようサポートも行っている。

この日は、20日から本格的に開始されるオンライン授業に向け、生徒たちへのガイダンスが行われた。このガイダンス自体も分散登校で実施され、同学院新潟校からのオンライン配信を主体とする説明で進行した。

オンライン配信を取り入れた授業ガイダンス

葵高等学院では昨年冬ころから、グループワークなどをオンラインで実施する取り組みを既に開始しており、4月に入ってから、生徒や保護者などに安全な授業の実施方法についてアンケートを取っていた。この後、新潟県が県立学校の臨時休校を決定したことを受け、同学院でも生徒の安全を考慮し、オンライン授業の実施に踏み切ったという。

また、オンライン授業の実施は、単なるコロナ対策に留まらず、グループチャットやアンケート集計などを用いることにより、普段なかなか口に出して言いづらい意見が生徒から数多く寄せられるといった新たな発見もあったという。

これにより、生徒達がどのような考えを持っているかお互いに知ることができ、教室で顔を合わせる際の安心感にも繋がったという。一方で、オンライン授業はそれぞれの家庭の通信環境や、生徒や保護者がこの形態の授業に不慣れで難色を示すケースもあるなど課題もあるため、葵高等学院では両者から理解が得られるよう、導入に当たっては事前にアンケートを行ったという。

ただ、今後の懸念として、葵高等学院の担当者によれば、「新型コロナウイルス感染症の拡大が長期化すると、卒業後の子供たちの就職等に影響を与えるのではないか」と心配する声が保護者などから徐々に上がってきており、同学院としても、今後の県内外の経済情勢に危機感を強めているという。

【葵高等学院の詳細】
住所/〒940-0062 新潟県長岡市大手通1丁目4-12 都屋ビル2、3階
TEL/0120-69-1900
URL/http://www.aoi-school.com/

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