新型コロナ対策、公民連携推進プロジェクトと民間有志が県庁の昼休みにキッチンカーで昼食販売
県庁有志団体である公民連携推進プロジェクトは今月28日から5月28日まで、民間有志と協力して県庁の昼休みに職員会館前でキッチンカーでの昼食販売を実施している(※毎日ではないという)。
今回の企画はあくまで庁内職員を対象としたもので、庁外からの来場者を促すイベントではない。新型コロナウイルス感染症の影響で、多くの飲食店の売り上げが落ち込んでいる中でも、様々なイベントの中止によって出店の機会を失い、特に大きな打撃を受けているキッチンカーで販売する事業者の売り上げに少しでも貢献するため、出店機会の確保を図ることが目的だ。
また、県庁では4月から食堂が閉店し、昼休みには昼食などを買い求める職員などで売店や弁当販売所が混雑しており、昼食販売箇所の分散、屋外での販売も行うことで3密(密閉・密集・密接)状況を緩和し、職員の感染予防を図る目的もあるという。
こうした趣旨から、出店する店舗は1日当たり2、3店舗と、これまでの公民連携推進プロジェクトが実施してきたイベントと比較しても小さな規模での開催となっている。実施に当たっては、3密対策を徹底するため、屋外での販売、時間差での購入の周知のほか、2m程度距離を空けての整列やスタッフ・出店者のマスク着用、可能な限りのキャッシュレス決済の導入も実施している。
公民連携推進プロジェクトの担当者は、今回の企画について「3月末頃から準備を進めており、開催時期について調整を進めていました。緊急事態宣言が出ている中ではありますが、できるときにできることをとの思いで進めました」と話した。
公民連携推進プロジェクトは、県内における公共空間の利活用などを公民連携で推進すべく、県庁の有志で結成された任意団体だ。これまで、県庁前ナイトマルシェ、クリスマスマーケット@県庁の森などの社会実験の実施や公民連携マーケティングなどの公開勉強会を実施した。