ヘイゼル・トンプソン(新潟市)が抗菌作用を維持したまま50回以上繰り返して使用できるマスク
株式会社ヘイゼル・トンプソン(新潟市東区)は5月15日、抗菌作用などを維持したまま50回以上使用できる「ディフェンダーマスク」を発売する。
同社では4月にマスクを発売し50,000万枚を販売しているが、今回のマスクは、大手繊維メーカーとタイアップし、マスクの布の中に、エステ用のフェイシャルマスクなどにも使われている伸縮性のある素材を入れた。これにより肌ストレスを軽減したほか、サラサラ仕様にしたという。また、この素材の使用により、外気の熱気を遮断できるほか、マスク着用者の息から出る湿気を吸収できるようになり、マスクを着用してもクールさを感じることができるようになった。「これからの夏に適したマスクです」と杉山保行代表取締役は語る。
なお外気遮断については一般財団法人日本繊維製品品質技術センター福井試験センターで、吸収性については一般財団法カケンテストセンターで試験を行い、データをとっている。
機能としては、花粉をカットできるほか、肺炎桿菌、MRSA、黄色ブドウ球菌などを死滅させる成分をマスクに含浸させていて、殺菌対策もできるという。「これだけの機能がありながら洗えるマスクは他にないのではないか」(杉山代表取締役)。
オープン価格は1枚2,800円(税込)と一見割高に見えるが、機能性や、50回使った場合の1回あたりの料金(56円)を考えるととても割安と言える。
また会社まで取りに来る個人には1枚からでも販売するという。個人向け販売の詳細については、同社(025—256−7772)で確認してほしいという。このほか、同社ではN95マスクの入荷も可能という。
同社代表取締役の杉山氏は、1980年代、老化予防などを研究するルーマニア国立加齢化学研究所(旧・国立老人医学研究所)で、現在のアンチエイジングの基となっている基礎研究に携わった経験を持つ。帰国後の93年には、老齢学の基づく皮膚生理学の研究を開始し、95年には新潟大学工学部機能材料工学科(太田雅壽助教授)と、「皮膚と毛髪構造の共同研究室」を開設した。ヘイゼル・トンプソンでは、こうした研究成果をもとにした商品のOEM供給などを行なっている。