2020にいがた総おどり祭が開催中止

「にいがた総おどり祭」(2019年9月撮影)

新潟総踊り祭実行委員会及び新潟商工会議所は27日、新型コロナウイルス感染症拡大を受け、9月19~21日に開催を予定していた「2020にいがた総おどり祭」の開催中止を決定したことを公表した。にいがた総おどり祭の開催中止は、2002年に第1回目が開催されて以来、初の出来事だ。

主催者側によれば、既に参加申し込みが始まっており、中止の判断は早い方が望ましく、GW前の開催中止を公表することで、感染拡大に関する事態の緊急性を共有し、不要不急の外出を控えるメッセージを発したいとの考えがあるようだ。

中止の理由としては、新型コロナウイルス感染症に係る緊急事態宣言の対象が新潟県を含む全都道府県に拡大され、不要不急の外出自粛が要請されている中で開催した場合、特定警戒都道府県を含む全国各地から大勢の踊り子や観客が来訪するほか、各会場で踊り子や観客が密集・密接状態になるといった、感染拡大リスクの高まりを挙げた。

実際、昨年度のにいがた総おどり祭りの実績としては、14都道府県からの参加があり、市内外含めた踊り子だけで約1万5千人の参加があり、訪れた観客は約20万人弱にのぼったという。さらに、このイベントの経済効果は例年25~30億円とされており、23日に中止が発表された新潟まつりの影響も合わせ、宿泊・観光・飲食などの業界にとっては更なる打撃となることが予測される。

新潟総踊り祭実行委員会は今後、公式HPやSNSなどで中止を周知するほか、参加申し込み団体には開催中止を連絡し、一定の問い合わせ期間を取る。この後は、経費削減のため事務局を閉鎖し、代表など限られたスタッフによるテレワーク体制に移行する。

なお、新潟総踊り祭実行委員会として主催している「ワールドダンスコンペティション(2020年冬)」、「アートミックスジャパン(2021年春)」、「2021にいがた総おどり祭(2021年秋)」などについては随時、開催について判断するという。

新潟総踊り祭実行委員会会長の福田勝之氏

新潟総踊り祭実行委員会副会長 総合プロデューサーの能登剛史氏

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