新潟県が営業を続けるパチンコ店名を公表

花角英世知事

新潟県の花角英世知事は30日、株式会社山下商会(東京都)が新潟県内で運営するパチンコ店「アムディ」5店舗(上越4、妙高1)に対し、新型インフルエンザ等対策特別措置法第45条第2項に基づき、休業要請を行なったことを明らかにした。店舗名についても県ホームページでの公表に踏み切った。

「(他自治体で)店名公表が、逆に店のPRになっているという指摘もある」と記者から訊ねられた花角知事は、「社会的な評価を踏まえて行動を変えてほしい(休業してほしい)というのが特措法の趣旨」と話し、「(5店舗には)休業してほしかった」と述べた。

新潟県では今月21日、全県の遊興施設、大学・学習塾、運動・遊戯施設、劇場、集会・展示施設、商業施設などに新型インフルエンザ等対策特別措置法第24条第9項の規定に基づき、4月22日から5月6日まで施設休業の協力要請を行なった(事業者には10万円の協力金を支給する。対象となる施設数は1万9,000程度)。

しかし、28日に県のコールセンターにパチンコ店が営業しているとの連絡があり、職員が現地調査したところ、営業していたため、国の内閣官房と対応を協議。同法第45条第2項に基づき、施設の休業要請を行うことを決め、29日に職員が各店舗を訪問し、(30日に休業要請を行うことを記した)事前通知の文書を持参。しかし、30日正午の段階でも営業していたため、職員が休業要請を行う通知を各店舗に持参した。

なお、新潟県を含む各地自体が、都道府県をまたぐ往来自粛を呼びかけているなか、パチンコ店には、他県からの来店者があるという情報もあるようだ。

今後、休業が確認できた場合は、施設名、所在地の掲載情報を削除するが、営業していた場合は、同法第45条第3項に基づき、指示することも検討しているという。

なお県内にはパチンコ店などの遊技施設が162店舗あるが、157店は既に県の協力要請に基づき休業しているという。

一方、花角知事によると、29日に行われた全国知事会のなかで、罰則のない特措法について不十分との声があったそうだが、花角知事も「議論の余地はあると思う」と語っていた。

県報道資料
https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/217291.pdf

こんな記事も

 

── にいがた経済新聞アプリ 配信中 ──

にいがた経済新聞は、気になった記事を登録できるお気に入り機能や、速報などの重要な記事を見逃さないプッシュ通知機能がついた専用アプリでもご覧いただけます。 読者の皆様により快適にご利用いただけるよう、今後も随時改善を行っていく予定です。

↓アプリのダウンロードは下のリンクから!↓