新潟県内の旅館女将78人が顧客に手紙
新潟県の旅館の女将で構成する新潟女将の会は、新型コロナウイルスの影響で、大型連休中の来県や旅館へ来館の自粛を呼びかける手紙を顧客などに送る取り組みを開始した。県内65ホテルなどと78人の女将が参加。各ホテルや旅館では女将の手書きで心のこもった手紙のほか、新発田市の月岡温泉ではオリジナルの入浴剤をプレゼントする。
県内の主要な温泉地のホテル、旅館が参加し、リピーターや今回、新型コロナウイルスでキャンセルになった客に対して、感謝の意を込めて手紙を送ることにした。例えば、月岡温泉ホテル清風苑の女将、樋口智子(さとこ)さん手紙の内容は予約した客に休館を詫びたり、新型コロナウイルス終息の願いを込めたりしたほか、終息後にはまた来館してほしいとの願いをしたためた。1枚1枚手書きで、内容を考えて書いたという。新潟県旅館ホテル組合の金子春子専務理事によると、女将が各20人に送る予定だが、中には100人分書いた女将もいるという。
同ホテルの樋口女将は「県の要請もあり、来館の自粛のお願いを伝える意味合いから実施した。プレゼントとして、卯の花も送るので自宅で癒やしてもらいたい。新型コロナウイルスが終息するのを願っている」と話している。