新潟県新型コロナウイルス感染症対策資金の実行までのつなぎ融資などについて、県が説明

つなぎ融資について解説する新潟県産業労働部 創業・経営支援課の福原課長(右)

新潟県は1日、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている事業者への迅速な資金繰りを実施するとして、新潟県新型コロナウイルス感染症対策資金(融資限度額3,000万円、3年間実質無利子・保証料ゼロ、5月1日取扱開始)が実行されるまでの間、実質無利子でのつなぎ融資を行うことなどを説明した。

つなぎ融資を実施する背景には、国や県の各種支援策が早くても5月中旬に支給、雇用調整助成金については6月以降となることが見込まれているほか、県の新型コロナ対策資金に関しても正式な融資までには通常14営業日ほどかかり、申し込みが殺到して更に長期化が懸念されることが挙げられる。この点、つなぎ融資は4営業日ほどで資金が手元にわたる。つなぎ融資が受けられれば、正式な融資が受けられる要件についても概ね満たしたと判断されるようだ。

このつなぎ融資は実質無利子で、県が利子補給を行う。こうした県による利子補給の取り組みは、県で把握している限り、他の都道府県では行っていない独自のものだという。審査の受付状況にもよるが、1日に申請すれば最速で7日、2日に申請しても最速で8日にはつなぎ融資が受けられ、GW期間中も多くの金融機関(詳細は末尾に記す)で受付しているという。

このほか、県では、この制度融資の対象外となる事業者には、新潟県社会福祉協議会の緊急小口資金(1世帯10万円、最大で20万円)などの活用を呼び掛けた。新潟県社会福祉協議会も金融機関同様GW期間中、概ね対応できるようになっており、1日に受け付けたものについては最速で8日には貸付できるように準備しているという。

一方、新潟県は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、「施設の使用停止等の協力要請」に応じた県内事業者に対する協力金(1事業者当たり10万円)の申請受付を開始すると説明した。

申請受付期間は11日から6月末までだが、県ホームページから申請受付要領を入手して郵送する場合は1日から申請でき、ポータルサイトでオンライン申請する場合は8日から可能となる。支給日は最速で14日の木曜日になる見通しだ(詳しくは、県のホームページで確認できる)。

また、県庁受付、県地域振興局、市町村、商工会・商工会議所窓口では11日から、県内金融機関や商店街振興組合等でも、順次配布を開始していくという。相談窓口は新潟県緊急事態措置・協力金相談センター(TEL/025-280-5222)で、土日祝日を含め午前9時から午後5時まで受け付ける。

【新潟県制度融資取扱金融機関の連休期間対応状況】
◇信用組合
新潟縣信用組合 5/2~5/6
糸魚川信用組合 5/2~5/6
巻信用組合   5/2~5/6
協栄信用組合  5/2~5/6
三条信用組合  5/2~5/3
新潟大栄信用組合 5/2~5/6
塩沢信用組合  5/2~5/6
はばたき信用組合 5/2~5/6
興栄信用組合  5/2~5/6
◇信用金庫
新潟信用金庫 5/2~5/6
柏崎信用金庫 5/3~5/6
加茂信用金庫 5/2~5/6
上越信用金庫 5/2~5/6
長岡信用金庫 5/2~5/6
村上信用金庫 5/2~5/6
新井信用金庫 5/3~5/6
三条信用金庫 5/2~5/6 事前予約制(4店舗除く)
新発田信用金庫 5/2~5/6
◇銀行
第四銀行 5/2~5/6 事前予約制
北越銀行 5/2~5/6 事前予約制
大光銀行 5/2~5/6
きらやか銀行 5/2~5/6 山形県の本店にて電話対応
富山第一銀行 5/2
東邦銀行 5/2~5/6 電話対応
◇農業協同組合
佐渡農業協同組合 5/2~5/3
十日町農業協同組合 5/4 電話対応
柏崎農業協同組合 5/2~5/6
えちご上越農業協同組合 5/2~5/6 電話対応
新潟県信用農業協同組合連合会 5/2~5/6 電話対応
にいがた南蒲農業協同組合 5/2~5/6
越後さんとう農業協同組合 5/2~5/6

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