花で気持ち明るく〜フラワースタジオGift(村上市藤沢)【村上新聞】
村上市藤沢のフラワースタジオGift(佐藤一治代表)はこのほど、地域の飲食店や事業所らへ、メッセージカードを添えたダリアのプレゼントを行なっている。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、外出自粛ムードが続く中、佐藤代表は「桜時季は一時、気分が明るくほぐれた。桜が終わればさみしくなるかもしれない」と懸念。SNSで知った福岡県の同業者の取り組みをヒントに、自身の職業だからこそできる“誰かに花を贈る”ことを思いついた。
“フリースタイルあらかわ”という地域活性化団体にも所属している佐藤代表は、毎夏にJR坂町駅前で開くビアガーデンイベントに有形無形の協力をしてくれている飲食店が客足に悩む様子を憂慮し、「まずは気持ちだけでも明るくなってほしい」と希望する店舗へ呼び掛け。また、人と人の気持ちをつなぐように「あのお店、あの会社に飾ってほしい」という他薦の声も募った。
ダリアを選んだのは、同じく業績に悩む花生産者を応援したい気持ちと、ダリアの花言葉のひとつ「感謝」から。切り花のダリア2輪に添えたメッセージカードには「ひとりひとりができる事、おもいやりの行動。こまめな手洗い。帰宅後のうがい。」としたため、これまでに配達した店舗・事業所は50箇所を超える。「贈り物は不慣れで恥ずかしさもあったが、配ってみるとよろこんでいただける様子がわかり、やってよかったと思う」という佐藤代表は「困難を乗り越えた先には明るさがあることを期待して、みんなでがんばりましょう」と笑顔で話していた。
村上新聞2020年5月3日号