端材でD I Yやってみよう〜Woodbox Tera(村上市若葉町)【村上新聞】

提供した村上市産杉の端材は、木のぬくもりに富んだもの

村上市若葉町のオーダーメイド木製品工房「Woodbox Tera」(寺澤尚隆代表)はこのほど、休校中に自宅で過ごす子どもたちに工作などで使ってもらおうと、村上市産杉端材の無償提供を行なった。

職能と資材を誰かのために

寺澤さんは、家にこもることが多くなりがちな子どもたちに、ＤＩＹに挑戦してほしいという思いから、ＳＮＳなどで呼び掛け。希望者には来社して持ち帰ってもらうことを基本とし、もともと大工だった経歴や現在の仕事のノウハウを生かして、加工のアドバイスや材料選びのヒントなども添えた。

提供に踏み切るまでは「こういう取り組みは、果たしてよろこんでもらえるのか」という不安もあったというが、ＳＮＳで情報がスピーディにまわったこともあり、十数組が来社。中には、造形アーティストらも訪れ、寺澤さんにとっても他ジャンルのクリエイターと出会う機会になったという。提供した端材は、バラバラのサイズで木のぬくもりに富んだもの。持ち帰った人の中には、子どもが端材で遊んだり工作に励む様子をＳＮＳ上に投稿する人もあったという。

自分ができることを改め考える

寺澤さんは「社会全体が揺らぐような時には何をしていいかわからなくなるが、自分ができることが何かを考えるきっかけになった」とし「ただ、専門ではないので情報発信はむずかしいです」とはにかんでいた。

同工房では、幼児から楽しめる杉板のおもちゃ「つみっきー」を常時販売中。６０枚、巾着袋入りで１８００円。連休中は５月６日(祝)まで臨時休業中。問い合わせは、電話０２５４(７５)５８１１まで。

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村上新聞２０２０年５月３日号