北区でのコロナ感染の広がり、クラスターの発生の有無は不明。市が説明

保健衛生部の野島晶子部長(左から2人目)

新潟市は8日、新型コロナウイルス感染症に関する説明の中で、5日に判明した市内59例目の新型コロナウイルス感染症患者の行動歴などについて説明した。

市内59例目の新型コロナウイルス感染症患者(北区、60歳代女性、無職)は、4月29日から5月5日まで37~38度台の発熱が出たほか、2日から強い頭痛がみられた。4日に帰国者・接触者相談センターに相談があり、同日中にPCR検査を実施。5日に陽性が判明し、市民病院に入院した。現在は37度台の熱があるという。59例目患者よりも先に、夫である市内60例目患者が4月21日から熱が出ていたという。このため、59例目患者は21日以降、近所への買い物といった生活上の必要最低限の行動に留め、ほとんど外出していないという。

北区では、市が聞き取りを進める中で家族や親せきなど、患者間のつながりが徐々にわかってきている一方で、感染経路が辿れない人も増えてきている。市としては、北区でのクラスター発生の可能性についてはまだ確認されていないと説明した。

さらに、北区内の患者は、特定地域に集中するのではなく、区内の様々な地域で確認されているという。こうした状況について、無症状又は軽症の患者が複数存在する可能性を指摘したうえで、野島晶子保健衛生部長は「3密を避けることをはじめ、用事をできるだけ短い時間で済ませるほか、食事をとりながら長時間話すといった行動は避けるようにしてほしい」などと、新潟市民に対し、感染防止に向けた行動の徹底を呼び掛けた。

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