今泉テントが新潟県に新型コロナ対策用のテントを寄贈
今泉テント株式会社(長岡市)の今泉知久常務取締役は8日、新型コロナウイルス感染症対策用に活用できるテント(3機)を寄贈するため、新潟県の花角英世知事を訪れ、目録を手渡した。台湾政府のオリンピックに向けたイベントが5月末に開催される予定で、テントをデザイン・製作したが、イベントが中止となったことから、テレビニュースで観たニューヨークの野戦病院を参考にコロナ対策用に活用してもらうことを思いついて、医師会や保健所の担当者から意見をもらい改良、寄贈することにした。
花角知事は、「PCR検査が大きな話題となっていて、強化していきたいと取り組んでいるなかで、このような効果的、効率的に検査ができる資材の提供は力になる。感謝申し上げたい。また(新型コロナの院内感染防止のために発熱や呼吸器に症状がある患者を別の場所で診察する)発熱外来と(PCR検査センターを)セットで整備していきたいと考えているので、いただいたテントを1日も早く設置し、県民の皆様に安心してもらえるよう取り組んでいきたい」と話していた。
寄贈したテントは、新型コロナ感染症の対策施設としてドライブスルー方式の検査所、防護服に着替えるための更衣室、ウイルスが付着しているものを廃棄するための倉庫に使うことができる。強風に強い特徴があるほか、ひさしなどがあり遮熱性もある。さらに「今後使っていただく中で(改良点や不都合な点があれば)いくらでも改良ができる」(今井常務取締役)という。
県内各地では今後、「発熱外来」や、検体採取などを行う「PCR検査センター」などを開設される予定で、県では、こうした外来やセンターに使っていく方向という。