るるぶ特別編集「上越市」の完成発表会が新潟県上越市で開催、民間主導では全国初の取り組み
るるぶ特別編集「上越市」製作実行委員会(新潟県上越市)は12日、昨年夏から制作を進めてきた、るるぶ特別編集「上越市」の完成発表会を上越市市民プラザで開いた。民間主導で特別編集版が出版されるのは全国初という。
この冊子は、同実行委員長である株式会社上越シビックサービス(新潟県上越市)の親会社、株式会社熊谷組(東京都)がスポンサーとなり、出版費用を負担。上越市内から公募したスペシャルサポーターと呼ばれる市民約60人が取材、撮影、執筆を担当した。
掲載店舗などからの協賛は一切ないが、熊谷組の1社スポンサーにより、発行部数3万部(24ページ)の冊子が無料で配布される。配布先は東京都内のほか、長野県、上越市内の観光施設、JR駅、高速道路サービスエリアなどに設置される予定。
冊子の内容は、高田観桜会やくびき牛などのグルメのほか、カフェ、ラーメンなどを紹介している。
特徴は「市民目線で編集した点。行政が入ると全地域を均等にする。それでは魅力がなくなってしまう」と同実行委員会の株式会社シャトー・イグレック(新潟県上越市)の湯沢雅彦代表取締役は話す。
上越シビックサービスの赤岡史夫統括マネージャーは「今回で一区切りとなる。上越市の多くの魅力をスペシャルサポーターの方に教えてもらった。大切に活用し、上越市の内外に継続的に発信していきたい」と挨拶した。
スペシャルゲストして挨拶に立った上越市の中川幹太市長は「素晴らしいものができた。市民の力が全国に示されることになった。上越市も通年観光の取り組みをしようとしているが、春日山城や雁木・町屋、直江津には海があるので活かしていきたい。全国、世界に発信する準備ができたと思っている」と話した。
今後、増刷や定期刊行化も検討していくという。