新潟県糸魚川市のデンカ青海工場がアビガン原料の生産を16日から開始

5月末から6月にかけて出荷を開始する。(写真は青海工場)

化学メーカーのデンカ(東証1部上場、山本学社長)は、新型コロナウイルス感染症の患者を対象とした抗インフルエンザウイルス薬「アビガン錠」(以下、アビガン)の原料となる、マロン酸ジエチルの生産を16日から新潟県糸魚川市の青海工場で開始すると発表した。

同社は国内唯一のマロン酸ジエチルのメーカーであり、アビガンは富士フィルム富山化学が開発した抗インフルエンザ薬。新型コロナウイルスへの治療効果も期待されるとされ、同社はアビガンの国内薬事承認を進める日本政府から、国内での一貫した供給体制を構築するための国産の原料を使用したいとの要請を受け、マロン酸ジエチルの供給を開始する。

同社は新型コロナウイルス感染症への対策を社会的責務と捉え、生産設備の立ち上げ準備を最優先で進めてきた。今後も、日本政府が緊急経済対策として決定した「アビガン」備蓄量200万人分拡大に向け、5月末から6月にかけて出荷を開始し、安定的な原料供給を行っていく。

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