新型コロナ対策。宝山酒造(新潟市)がテイクアウト専用酒の販売企画に参加、都内飲食店等で限定酒販売

 

宝山酒造株式会社(新潟市西蒲区)のテイクアウト限定酒

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、酒造メーカーや小売の酒販売店、飲食店などの売り上げに大きな影響が出ている一方、店内での食事が減った対策として、テイクアウトやデリバリーで売り上げを確保しようとする動きが出てきている。

こうした飲食業界を取り巻く環境の変化を受け、和酒彩菜遊月亭(東京都千代田区)は、料飲店等期限付酒類小売業免許を利用した食卓支援(テイクアウト専用酒)プロジェクト「酒造りからの手紙」を立ち上げ、8日に専用の受付サイトをオープンし、参加者の募集を開始した。既にいくつかの都内飲食店や、各地の酒造メーカーが名乗りを上げている。

食卓支援プロジェクト「酒造りからの手紙」

同プロジェクトでは、参加した酒造メーカーや酒店の酒を、料飲店等期限付酒類小売業免許を取得した飲食店が、テイクアウト販売時に専用のラベル、チラシなどを利用し特別価格で販売する。これらラベルやチラシはフリー素材で、気軽にプリンターなどで印刷できるようになっている。

「コシヒカリ 純米吟醸 宝山」などで知られる宝山酒造株式会社(新潟市西蒲区)も同プロジェクトに参加した酒造メーカーの1社で、酒店や飲食店に卸す酒を「酒造りからの手紙」限定酒としてリプロダクト。同プロジェクトの発案者である遊月亭を中心に、都内の飲食店などで販売を開始しているという。

宝山酒造がプロジェクトに参加した背景には、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、催事やイベントが全て中止になるといった厳しい状況があり、飲食店等への支援に加え、自粛解除後のライフスタイルの変化を見据えた取り組みを模索していることがあるという。宝山酒造の担当者は、参加のきっかけについて、「今回のプロジェクトを通じて、いつもご支援いただいている飲食店の皆様の助けになればと思っています」と話した。このほか、宝山酒造としては、新型コロナウイルス感染症が収束を迎えた後、飲食店や店を訪れた客を含めた感謝イベントも開催予定だという。

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