大新潟まつり実行委、総会開催
新会長に東條昭人氏(かんずり社長)
「大新潟まつり実行委員会」の平成29年度通常総会が15日、新潟市のホテル日航新潟で開催され、旧年度の決算、新年度の予算の審議とともに、新年度の役員人事が発表された。
同会は、新潟県産品の製造販売を行う企業・団体等で構成され、主な活動は全国主要百貨店を舞台に物産展「大新潟まつり(新潟県の物産と観光展)」の開催。食品、工芸品など県内の152社が参加し、活動には公益財団法人にいがた産業創造機構の支援を受けている。
全国的に百貨店の集客力が落ちていることに加えてeコマース市場の拡大など、物産展には逆風の時勢となっているが、それでも新潟物産展は健闘している部類。人気の高い京都、北海道などに次ぐ集客力で、常に人気上位につけている。平成29年度は日本全国の有名百貨店38会場で「大新潟まつり」が開催された。
同会の会長人事は任期が2年、これまで有限会社かんずり・東條邦昭会長が14年間務めてきたが平成29年度の任期を最後に自身で退任を決めており、後進に託す格好となっていたが、この日新たに選出されたのは前会長の長男にあたる東條昭人氏(かんずり社長)。異業種団体の役員人事においては異例の、親子による会長リレーとなった。これにはとある事情(かんずりは会内に競合する業者が他にないので、トップ人事においては角が立たない〟という大人の事情)も背景にあるのだが、それでも基本的には東條氏の人望に他ならない。「こういう形で選んでいただいたからには、全力で物産展を盛り上げていきたい」(新会長)と話した。今回で会長職を退く東條会長と北村淳夫副会長(北日本工芸)は相談役となった。