新潟市の古町糀製造所がノンアルコールの玄米甘酒を新発売
古町糀製造所はこのほど、玄米を使用した甘酒「細挽き玄米と糀の美味しいあまざけ」を新発売した。ノンアルコールのため、子供でも飲めるうえ、栄養価が高いことから、予約販売で初回製造分が完売するなど好調なスタートを切っている。
玄米の持つ健康維持に作用する機能を生かし、独特の味が苦手という人にも毎日飲み続けられることをコンセプトに開発された。従来の玄米甘酒は、粒粒感が残ることから苦手とする人が多く、加工過程においても取り扱いが難しかったため、細挽き玄米粉の使用により、同社によると、口当たりが滑らかに改善したという。
価格は880円(税抜き)で、同社公式オンラインショップや新潟市古町通2番町の店舗でも販売している。
同社によると、玄米は特に健康志向の消費者からの支持が増加傾向にある。約430億円規模があるとの推計(一般社団法人高機能玄米協会調べ)もあり、右肩下りの米穀業界でも注目度が高い分野といえる。近年は特に欧米において学術研究も盛んに行われており、例えば、玄米に特有の成分であるガンマオリザノールは脂質食への依存を抑制する効果があり、また、玄米の食物繊維は腸内環境の改善に寄与することが明らかになっているという。
同社は2009年に新潟市古町で創業した糀甘酒の専門店で、酒蔵など新潟県内の5社が集まる和僑商店ホールディングスのグループ会社。
同社の小畑宏樹取締役ブランドマネージャーは「新型コロナウイルスの影響で、栄養を取って免疫を付けようという人が増えているのも販売が好調な理由ではないか」と話している。