東北電力株式会社が地震の影響による発電設備の状況を発表
東北電力株式会社は、16日23時36分ころに福島県沖で発生した最大震度6強の地震の影響による、発電設備(原子力発電設備を除く)の状況(8時現在)を発表した。
火力発電所については、新仙台火力発電所3-2号(仙台市、52万3,000kW)は設備の健全性が確認できたことから、17日7時35分に運転を再開した。
また新仙台火力発電所3-1号(仙台市、523,000kW)、原町火力発電所1号(福島県南相馬市、1,00万kW)については、今後、設備の健全性が確認でき次第、順次運転を再開していくが、確認結果によっては運転再開まで時間を要する場合があるという。
水力発電所については、13カ所(約2万4,000kW)が停止している。
地熱発電所については、いずれも運転を継続している。
太陽光発電所は確認中。
一方、原発については以下の通り(0時30分現在)。
女川原子力発電所
1号機:運転停止中(廃止措置中※)
2号機:運転停止中(定期事業者検査中)
3号機:運転停止中(定期事業者検査中)
1号機において、使用済燃料プールの冷却系ポンプが停止したが、0時29分に復旧し、現在、使用済燃料プールの冷却は継続している。2、3号機においては、安全上重要な機器への影響は確認されていない。
東通原子力発電所 1号機:運転停止中(定期事業者検査中)
異常は確認されていない。
なお女川原子力発電所および東通原子力発電所における外部電源については、通常どおり受電しており、異常は確認されていない。また女川原子力発電所および東通原子力発電所ともに、環境中の放射線量を測定している「排気筒モニタ」や「モニタリングポスト」の値は、通常時の値から特段の変化はない。