曽我ひとみさんが佐渡市の渡辺市長と面会
拉致被害者の曽我ひとみさんが、4月12日に投開票された佐渡市長選挙で初当選した渡辺竜五市長と18日に面会し、拉致問題の早期解決などを要望した。両氏の面会は渡辺氏が市長に就任してからは初めてとなる。
面会後、曽我さんは、「拉致問題は長い長い時間が過ぎてしまって、ご家族の方、北朝鮮で1日も早く日本に帰ってきたいと思っている被害者の皆さんは、毎年歳を重ねて、自分の体がどこまで動くかというほどご高齢になられていることを考えると、1分1秒がとても大切になる。渡辺市長におかれては、これから国、県、佐渡市と言ったになって拉致問題が1日も早く解決できるよう全力で取り組んでいただきたいと思っている」と話していた。
また、新型コロナの影響で署名活動なども思うようにできず、人々の拉致問題への関心が薄れていくことが懸念されるなか、「佐渡市の住民の方々が色々なことを知っていると思うが、私からお話しするとともに、市長さんのほうからも拉致問題について、まずは島民の皆さんにお話をしていただけると、もっと関心を持っていただけると思う」と語っていた。
一方、渡辺市長は「5年前の(佐渡市)総務課長の時、一緒に拉致問題をやらせていただき、その時は少しは前に進むかなという思いがあったが、結果としてそれからほとんど進んでいない。しっかりと知事と情報交換をしながら、まずは県や国と情報共有できるようにしたいと考えている」と語っていた。また、「曽我さんの活動を全面的に市として一緒にやっていける体制を作っていかなければならないと考えている。そういう意味では新しい生活様式を含めて、(署名活動の場となる)イベントの対応を(イベントが開催できるよう)進めていきたい」と話していた。
さらに「(拉致被害者でまだ帰国を果たせずにいる)お母さまのミヨシさんのことを、コロナ(感染)を含めて心配なれさていて、情報が欲しいと思う。できる限り情報を集めてまいりたい」と語っていた。