新潟県佐渡市小木地区に小木診療所が開設
新潟県佐渡市小木地区に小木診療所が18日開設した。診療科目は整形外科、内科で、毎週月、火、水曜日午前9時から午後6時まで診療を行う。住所は佐渡市小木町1949—4。
小木地区唯一の医療機関だった小木クリニック今年1月に閉鎖したことを受け、佐渡市が、佐渡市社会福祉協議会から小木福祉保健センターつくし内のスペースを借りて、医師の野沢有二氏に運営委託して開設した。
野沢氏は新潟市西区の出身の整形外科専門医 。2000年に埼玉医科大学医学部を卒業後、埼玉医科大学総合病院、武蔵野総合病院(埼玉県川越市)、亀田総合病院(千葉県鴨川市)、小笠原村父島診療所(東京都小笠原村)などで勤務。小木クリニックにも新潟市と佐渡を行き来しながら勤務していた。
今回も新潟と佐渡を行き来する形で行き来して小木診療所で診療にあたることになるが、今回、佐渡からの委託を受けた思いについて、メールでこう寄せてくれた。
「私は整形外科専門医ですが、2011年から2013年まで小笠原村父島診療所で僻地離島医療に従事しておりました。その際に縦割りに細分化された医療への疑問を覚え、全人的医療の楽しみを感じておりました。新潟県は全国的に医師不足が深刻であり、佐渡市の小木町はその最たるところです。町唯一の前クリニックが経営不振で急遽閉院となり、かかっていた患者さんが路頭に迷う事となり申し訳なく感じておりました。町の方々、佐渡市の方々に佐渡で医療を続けて欲しいと言われ、断る理由はありませんでした。どうせやるなら足りていない地域に医療を届け続けたいと思いました」