ホテル経営の株式会社松島(新潟県柏崎市)が破産手続開始決定

株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、破産申請の準備に入っていた株式会社松島(新潟県柏崎市、資本金1,000万円、佐藤直隆社長)は10日、新潟地裁長岡支部より破産手続開始決定を受けた。破産管財人には横田大樹弁護士(横田大樹法律事務所、新潟県柏崎市)が選任された。負債総額は約11億円。

1955年頃に雑貨商として創業し、その後、ドライブイン、結婚式場を開業して業容を拡大。1985年9月に法人化し、鯨波松島温泉に「メトロポリタン松島」の名称で結婚式場およびホテルをオープン、1996年6月期には約7億4,100万円の売上高を計上していた。

しかし、景気低迷による宿泊客の減少や少子化による婚礼需要の減少などで減収基調を余儀なくされ、採算的にも恵まれない状況が続いていた。また、新型コロナウイルス感染拡大後は一段と利用客が減少し、経営環境は更に悪化。資金繰りも限界に達し、今回の措置となった。

なお、2001年10月にはFCで焼肉店の経営にも着手していたが、2021年5月に会社分割で別法人を設立し、焼肉店の経営は別法人に移管して現在も営業を継続している。

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